2016年12月5日月曜日

わたしの '道具箱'

さて、いろいろと述べてきたラッパの 'アンプリファイ'。実際にやってみようと思ってもその手の '解説書' というのはないので途方にくれた方も多いかと思います。もちろん、わたしもそのひとりでして、ひとりコツコツと 'トライ&エラー' しながら現在のサウンド・システムを構築しております。そこで、過去の記事の中でも折に触れて述べてきましたが、ここで改めてわたしが現在用いている環境 - My Equipments - をザッとまとめてみました(ほぼ接続順の並びです)。トランペットのセッティングではありますが、サックスでも参考になるかと思います。

PAに送ってラインによる音作りで再生するのならともかく、自分の横にアンプを置いて鳴らそうという場合にコンデンサー・マイクというのはやっかいな代物です。そのダイナミックレンジの広い収音が仇となりハウリングに悩まされるのですから・・。そんな時に便利なのがダイナミック・マイク。基本的に管楽器用のグースネック式マイクはコンデンサー・マイクが一般的ですけど、このSennheiser Evolution e608は数少ないグースネック式のダイナミック・マイクで大変重宝しております。スーパーカーディオイドの指向性で、ShureのHPの説明によれば "カーディオイドよりもピックアップ角度が狭く、横からの音を遮断、ただしマイクの背面にある音源に対し少し感度が高くなっている。環境ノイズや近くの楽器などからの遮音性がより高いためフィードバックが発生しにくくなるが、使用者はマイクの正面の位置を意識する必要がある" とのこと。また一般的なクリップではなく、ベルを上下から挟み込むようにマウントするユニークな形状も特筆したいですね。ただしマイクはマイクなので、プリアンプでGainを上げ過ぎれば当然ハウリングを誘発する為、あくまでマウスピース・ピックアップのピエゾに足りない高域を足す、という感じでセッティングします。


グースネック式マイクと併用するのがBarcus-berryのマウスピース・ピックアップとして有名な1374ピエゾ・ピックアップ。パッシヴのため外部にプリアンプのBarcus-berry 1430と組み合わせて用いております。Piezo Barrelのアクティヴなマウスピース・ピックアップも所有しておりますが、個人的な使い勝手としてはパッシヴの方が良いですね。音質的にはピエゾ・ピックアップの構造上、中域中心の硬いシャリシャリとしたものです。1430はヴォリュームにあたるGainツマミとLo-Cutスイッチ、'Response' と呼ばれるLoからHiまで可変する1バンドEQの構成で、ハイ・インピーダンス出力のためか全体的に高めのゲイン設定となっております。ツマミの設定はGain (12時)、Lo-Cut On、Response (2時)です。



Joemeek Three Q

こちらはダイナミック・マイクのSennheiser e608と共に使用中のJoemeek Three Q。マイク・プリアンプ、オプティカル式のコンプレッサー、'Meequalizer' と名付けられた3バンドEQ搭載のチャンネル・ストリップですね。わたしはプリアンプとEQのみ使用し、入力のPreamp Gainは (1時)、出力のOutput Gainが (11時)の位置にしております。通常の用法に対してかなりGainを抑えた設定にしているので、いわゆる 'Joemeekらしさ' と呼ばれるもっちりとしたプリアンプの濃い質感は堪能できません。3バンドEQも高域を抑える代わりに中域を出し、低域は少しカットの設定にしておりますが、これはわたしの狭い部屋に対するイコライズでして、ホントは低域の回り込みを回避すべく 'ルーム・チューニング' をちゃんとやる方が先決なんですケドね。マイクをアンプで鳴らす設定の場合、Gainを上げ過ぎるとハウリングを誘発するので慎重に。本機から-10dBvのアンバランス出力でコンパクト・エフェクターに接続します。



Gibson / Maestro Sound System for Woodwinds W2
Lehle DC-Filter
Dr. Lake KP-Adapter

Gibson / Maestro Sound System for Woodwindsをオクターヴ・ファズとして用いておりますが、本機をどこにインサートするかが問題です。以前はJoemeek Three Qのインサート端子に繋いでおりましたが、やはりマウスピース・ピックアップ側でかけた方がより本来の性能を発揮するんですよね。ところがこのWoodwinds、いわゆるラインレベルのエフェクターの為にコンパクト・エフェクターと併用すべくインピーダンス・マッチングを取る必要があります。そこで登場するのが、新潟の楽器店あぽろんのプロデュースするDr. LakeのKP-Adapter。この 'KP' とは、テクノDJ系 '卓上' エフェクターとして一斉を風靡したKorg Kaoss Padをエレクトリック・ギターで用いるべく開発されたもの。インサートする入出力端子がRCAとなっているのが特徴で、Kaoss Padの他、各種ラインレベルのエフェクターをインサートする場合にも重宝します。と、ここで追記。実はKP-Adapter導入で唯一気になっていたことが表面化しました。それはトゥルーバイパスゆえのポップノイズ(DCオフセットともいうらしい)。スイッチをOn/Offする度にバツッとアンプに負担をかけるような音が鳴るのだから問題です。これはスイッチの構造上避けられないらしく、解決策としては本機をバッファードバイパスへ 'モディファイ' することですが、これまたスペース的に組み込めないそうです・・。そこで救世主ともいうべきスイッチャーを得意とするLehleのDC-Filter。電源不要の入出力の付いた単純な機器なんですけど、その名の如くDCブロッキングフィルターで '突入電流' を除去するというもの。コレをKP-Adapterの前に繋ぐとあら不思議、ばっちりポップノイズは消えてしまいました。ただしパッシヴのためか、若干ではありますが落ち着いた音色になった気がします(追記:結局、音色がひ弱になってしまったような感じが拭いきれなくて外しました)。

Root 20 Mini Mixer

東京でエフェクターのモディファイを得意とする(現在は休業中)工房が受注生産する '便利小物' で、ダイナミック・マイクとピエゾ・ピックアップの信号をそれぞれミックスします。本機はオペアンプによる簡単なものですが、ドライバーで入力(0〜2倍)と出力(0〜1倍)を調整できるトリマーを備えております。

これはどのような 'ジャンル' と呼ぶべきか、大阪で 'アンプに足りないツマミを補う' をコンセプトとしたエフェクターを製作する工房の '迫力増強系' エフェクター。プリアンプのようでもありエンハンサーのようでもありコンプレッサーのようでもある・・とにかく 'Punch' (音圧)と 'Edge' (輪郭)の2つのツマミを回すだけでグッと前へ押し出され、面白いくらいに音像を動かしてくれます。'Density' (密度)を回すとギュッと音の密度が高まり、コンプレスされた質感と共に散っていってしまう音の定位を真ん中へギュッと集めてくれる。コレ、わたしの '秘密兵器' でして、Three Qの3バンドEQで控えめな補正をしている分、本機と最終的な出力の160Wコンボアンプの3バンドEQでバランスを取っております。本機の特徴は、DI後のラインにおける 'クリーンの音作り' を積極的に作り込めることにあり、おいしい帯域を引き出してくれる代わりにガラリとバランスも変えてしまうのでかけ過ぎ注意・・。単体のEQやコンプレッサーなどの組み合わせに対し、本機のツマミは出音の変化が手に取るように分かりやすいのが良いですね。ここでのツマミの設定はLevel (10時)、Punch (1時)、Edge (11時)、Density (8時)です。



Salvation Mods Vivider

チェコ共和国の新興メーカーSalvation Modsが送り出す 'ハイブリッドな' オクターバー、Vivider。元となっているのはMusitronicsの傑作オクターバーMu-Tron Octave Dividerでうまく再現されています。過去のオクターバーにとってネックであった追従性の機能のみデジタルで処理されているようで、出音は完全にアナログのぶっとい感じ。この食いつくような '肉食的' オクターヴの質感はたまりませんね。'Ringer' と呼ばれるアッパー・オクターヴのスイッチを入れるとファズっぽいトーンとなりますが、もう片方のスイッチ 'Stab.' はオクターヴのかかりを安定させる 'コンプ的' 動作のもの。わたしの場合、Offの状態でまったく問題はないものの、Onにするとビックリするくらいエラーを起こしてしまう・・なんでだろ?ツマミの設定はMix (12時よりちょい左)、Tone (2時)。



Plutoneium Chi Wah Wah

超小型ワウペダルの先鞭をつけたChi Wah Wah。わたし的にはワウのトーンを個別に調整できるLevel、Contour、Gainの3つのツマミが便利だったのでコレを選びました。通常のワウペダルとは逆のかかと側を踏む仕様で、ワウの効果も深く踏み込んだときにクワッと効き始めるクセのあるタイプ。バッファー内蔵の0.5秒でOn/Offする光学式ということで、立つよりも座って踏んだ方が扱いやすい操作性という点では、人によって好みの分かれるワウかもしれません。ツマミの設定はLevel (12時〜1時)、Contour (4時)、Gain (2時)。

Neotenic Sound Purepad ①
Neotenic Sound Purepad ②

残念ながら動画はありませんけど、ヴォリューム・ペダルの代わりに導入しているのがNeotenic Sound Purepad。これは2つに設定された 'プリセット・ヴォリューム' をスイッチで切り替えるもので、ひとつは通常の 'Solo' の状態、もうひとつはヴォリュームを若干下げた 'Backing' の状態で、全体のバランスを崩すことなくヴォリュームを瞬時に上下してくれます。最初はループ・サンプラーへオーバーダブする際、異なるダイナミクスを付けたフレイズで録音することを想定しておりましたが、他の効能として、Gibson / Maestro Sound System for Woodwindsでファズをかけた場合、ワウを踏むことで全体のゲインが上がってハウリングするのを抑える働きにも重宝します。





Electro-Harmonix 16 Second Digital Delay

今や、エフェクターの 'ジャンル' の中でも大きな市場を占めるループ・サンプラーですが、その元祖とも言えるのがサンプラー黎明期の1982年に登場したElectro-Harmonix 16 Second Digital Delay。もちろんディレイとしての機能も有しておりますが、本機の魅力は16秒のサンプリングタイムを駆使して、オーバーダブしながらピッチとテンポ、逆再生などで奇妙なフレイズを生成することにあります。わたしが所有しているのは2004年に現代版として限定復刻されたもので、別売りのフット・コントローラーやループ・フレイズのメモリー機能のほか、本機をマスターにしてMIDIクロックでドラムマシンと同期できるなど付加機能を備えております。



Strymon Brigadier

'アナログ・モデリング' なデジタル・ディレイが恩恵を受けているのは、PT2399というデジタルICのおかげ。そんな中、Strymonが独自の技術として再現するDSPテクノロジーの 'dBucket' を用いたのがこのBrigadier。おおよそデジタル・ディレイらしからぬ丸いくぐもったトーンを持ちながら、決して埋もれないデジタル的エッジを併せ持った 'ハイブリッドさ' は絶妙です。約5秒ものロング・ディレイ、モジュレーション、スイッチひとつで発振する太いフィードバック、4分音符、付点8分音符、3連符からなるタップ・テンポ、アナログ・ディレイの特徴であるエイリアシング・ノイズを再現する 'Bucket Loss' というツマミ、エフェクトOn時のブーストレベルを+/-3dBの範囲で調整可、別売りのスイッチを用いて組めるひとつのプログラム、AD/DAを通らない原音の確保とアナログ・ミキサー、トゥルーバイパス及びバッファードバイパスの選択可と至れり尽くせりな作りとなっております。

電源不要のパッシヴDIはトランスの品質が重要で、本機は高品質トランスとしても有名なJensenのものを搭載し、色付けなくナチュラルにロー・インピーダンスへと変換しれくれます。パッシヴDIはトランスでゲイン自体を落とすことに良くも悪くも特徴があるのですが、ここではアンプへと出力する直前にパッシヴで '落とす' ことが 'アンプリファイ' の音作りのキモとなります。ここにアクティヴのDIを入れてしまうと過剰にプリアンプをかけてしまうことと同義となり、やはり音が歪んでしまうんですよね。また、本機の気に入っている仕様として、ステレオのエフェクターからの出力をそのまま受けられる 'Mono to Merge' 機能があります。これは、通常 'Turu' としてモニター用アンプに出力できる端子がスイッチで 'L-R' の入力の一つに変換し、いわゆるJDIで 'モノ・ミックス' してくれるのです。Strymon Brigadierは原音がAD/DAを通らず内蔵のアナログ・ミキサーでエフェクト音とミックスする仕様の為、アンプからの最終的な 'モノラル' 再生は同じでも明らかに音の広がり方で違いが現れますね。

SWR California Blonde Ⅱ

アコースティック・ギターやヴァイオリン、ハーモニカなどのアコースティック楽器向け160Wのコンボアンプ。とにかく特筆したいのはフォン入力の下にある小さなスイッチで 'Low Z Balanced' と書いてあるヤツ。つまり、こいつをOnにするとローインピーダンスの信号をTRSフォンで受けるというワケで、取説にはこう記載されております。

"ロー・インピーダンス仕様のギターのバランス出力を入力端子に接続するときは、このスイッチを押し下げてください。TRS端子による接続が必要なバランス接続では、最高のダイナミックレンジと低ノイズの環境が得られます。"

バランス出力のギターというのは馴染みが薄いですが、なるほど、'エレアコ' においてDIからバランスでPAのミキサーへ入力してモニターで再生する一連の環境を、このスイッチひとつで解決しているワケです(大げさ?)。他社のアコースティック用アンプでバランス接続しようとするとマイク・プリアンプの通るXLR入力しかない為、このライン環境の中で再生できるコンボアンプはとても重宝します。また、内蔵のスプリング・リヴァーブは浅めにしてかけておりますが、ツマミを上げ深くしていくと少々ノイジーになるのは玉に瑕。Aux/Send Returnを1つ備えているので、ここにデジタル・リヴァーブなどを入れることもできます。ちなみに、このSWRのほかに4チャンネル・ミキサー内蔵の 'PAライクな' 135Wコンボアンプ、Genz-Benz UC4も所有しておりますが、このSWRの方が、いわゆるアンプの '箱鳴り' 的ドスッとした鳴り方をしてくれて好きですね。

こういうのは実際に購入し、あれこれ 'トライ&エラー' で推察しながら '正解' を見つける以外に方法はないですね。特に、電気楽器やPAに対する知識の乏しい管楽器奏者は、ここまで読んですでに挫折したくなっているのでは?それともう一点、補足したいのですが、ここでは 'アンプリファイ' によりラッパでエフェクターを用いることを主眼としているので、どうやっても生音の再現性が足りない、とか見当違いの探求は意味がありません。生音の再現性はコンデンサー・マイクに勝るものはなく、最も劣化の少ないエフェクターの使用はPAのミキサーでかけてもらうことが確実です。マウスピース・ピックアップは音の振動を電気信号に変換するピエゾ式であり、EQの補正やプリアンプ、ベル側の生音とミックスするといった方法も妥協でしかありません。

管楽器の生音に対する 'こだわり' は一旦横に置いて、イマジネーションが機械的に加工されることでどれほど刺激されるか、ということに皆さまも溺れちゃって下さいませ。








Monette
Spiri Vario Trumpet

さてさて、ヨーロッパのクラシックの中で育まれてきたトランペットという金管楽器。永らくその変わらないフォルムの伝統を引き継いできましたが、近年はかなり独創的なラッパを好む層が増えてきました。古くはアート・ファーマーの要望でMonetteが製作したトランペットとフリューゲル・ホーンの '混血' Flumpetや、近藤等則さんもご愛用のスイスの工房Spiriによるカーボンファイバー製のベルを装着したda Calboなど、古い固定観念に捉われない 'ものつくり' のラッパが目白押し。おお、ロイ・ハーグローヴもThe RH Factorのときはda Calboの愛用者だったんですね。



Inderbinen Horns
Inderbinen Silver Art
Inderbinen Inox
Inderbinen Da Vinci

ロイ・ハーグローヴと言えばスイスのInderbinenを吹くイメージが強いのではないでしょうか。従来のラッパにはなかった奇抜な発想の先駆的メーカーとして、管体すべてに銀をダラダラと垂れ流しちゃうこのSilver Art・・正直、ラージボアで銀の固めまくったベルは鳴らすのキツイと思うなあ。他にもInoxやDa Vinciとか・・一体何なんだ?また英国のTaylorとか、もうふざけているとしか思えないくらい 'やり過ぎ' なラッパのオンパレード・・。実際、ラッパ業界は 'Selmer信仰' の強いサックスに比べてヴィンテージへの執着が薄いと思います。









Taylor Trumpets
Whisper-Penny
Monette

現在、奇抜なラッパばかりを作るイメージの強くなったTaylorのフリューゲルホーン、Phatboyでケニー・ウィーラーの名曲 'Kind Fork' に挑戦。ウィーラーはWeberのフリューゲルホーンでしたけど、どちらも管体がグニャグニャと曲がりに曲がり・・Whisper-Pennyなるドイツの工房からMonetteまでこの流行に追従します。これが近年のフリューゲル界の傾向なんでしょうか?ちなみにこのWhisper-Pennyさんのところはラッパも何だか凄そう。しかし、マウスピースのスロートから奇妙な金属棒を入れてスロート径を狭くし、'サブトーン' を発する 'エフェクト' は初めて聴きました。









Adams Instruments by Christian Scott

最近、メディアでその名前を聞くクリスチャン・スコットの最新作 'Stretch Music' のジャケットに現れる、フリューゲルホーンを上下引っくり返してしまったような?ヤツ(クレジットには 'Reverse Flugelhorn' となっている!)、これってオランダのAdamsでオーダーしたヤツなんですねえ。正直、かな〜り格好イイんですが、この人のやっている音楽も複雑なポリリズム構造でこれまた格好イイ!しかしスコットさん、いろんなタイプのアップライト・ベルなラッパが好みというか・・すべてメーカーのカタログには無いものばかり。





Schagerl Trumpet

そんな独創的なラッパの中でも、ドイツやオーストリアなど一部のオーケストラでは、トランペットと言えばピストンをフレンチホルンと同じロータリーバルブの横置きにしたロータリー・トランペットのことを指すようです。ジャズでは構造的にハーフバルブなどの細かいニュアンスが出来ないとかで一般化しておりませんが、ブラジル出身のラッパ吹き、クラウディオ・ロディッティなどはロータリーでバップをやったりしております。そんなロータリーを今度はそのまま縦置きにして作ってしまったのが、発案者であるトマス・ガンシュの名を付けたSchagerlのガンシュホーン。柔らかいトーンでこれまた格好イイですねえ。



ちょっと追記で凄い動画を上げてしまおう。クラシックのピアニストで作曲家のフリードリヒ・グルダ。クラシックのみならずジャズにも造詣が深く、1970年代には '二足のわらじ' でジャズ・ピアノの即興演奏にも挑んでおります。そのあたりファンの間では賛否両論が出ているようですが、わたしにとってはケニー・ウィーラー、ジョン・サーマン、バール・フィリップスらブリティッシュ・ジャズの精鋭たちによる活きの良い演奏が堪能できること!ジョン・サーマンは名盤 'The Trio'、ケニー・ウィーラーはスポンティニアス・ミュージック・アンサンブル(SME)やアラン・スキッドモアのグループでバリバリ吹いていた頃だけに悪いワケありません!この独特なアーティキュレーションとクールなリリシズムこそ 'ウィーラー節' ですね。

ああ、今年もあとわずか・・。こんな高級なラッパたちと縁のないわたしは、暮れの慌ただしい風景を身に沁みながら1年の垢の溜まったラッパの大掃除に精を出します、うう。少し早いですが皆さま、よいお年を。


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