→Electro-Harmonix 45000 Multi-Track Looping Recorder
→Earthquaker Devices Organizer
→Earthquaker Devices Pitch Bay (discontinued)
→Earthquaker Devices Space Spiral
そして、この結線にはもうひとつの利点、エフェクターに一括して電源を供給出来ることにあります。エフェクターは各製品に見合った電源供給を持ち、それに対応したACアダプターが必要になることからその煩雑さを解消したパワーサプライが活躍。一般的なセンターマイナスのDC9Vはもちろん、その他DC12VやDC18Vに厄介なセンタープラス、AC仕様のものはそのままACアダプターを差す為の電源タップとパッチ供給が一緒になったパワーサプライ、デジタルとアナログ機器を一括に電源供給する際に起こるノイズ問題を避けたアイソレート仕様のパワーサプライなど、使用するエフェクターに合わせて実に多岐に渡ります。
→Meris Enzo
→Meris Hedra
→Meris Polymoon
なかなかの '物量' で整然とブチ込んでおりますが(笑)、Meris、Chase Bliss Audio、Strymonと高品質かつMIDIによる同期に対応した仕様を備えるこれらの製品では、さらに統合したシステムを構築することが可能ですね。これまでこのような同期やプログラムに対応したものはラックやマルチ・エフェクターに特化した分野でしたが、ここ最近はコンパクト・エフェクターの分野でも充実したシステムで組めるようになりました。とりあえず、大仰に足元へズラッとペダル類を並べずともそれぞれの組み合わせの前後に使ってみれば便利、効果的、面白い 'お助け' アイテムなものがいくつかあるのでご紹介しましょう。
いわゆるアコースティック楽器を 'アンプリファイ' するに当たり、本来奏者がコントロールすべきダイナミズムの演出として必須なのがヴォリューム・ペダル。古くは1970年代の 'エレクトリック・マイルス' の時代、マイルス・デイビスもより繊細な音量コントロールを求めて1972年からヴォリューム・ペダルの老舗、DeArmondにトランペットの音量カーブに合わせたパッシヴ '610' の特注品をオーダーしました。そんな 'ダイナミクス' の恩恵と音楽の新しい '聴こえ方' についてこう述べております。
"ああやって前かがみになってプレイすると耳に入ってくる音が全く別の状態で聴きとれるんだ。スタンディング・ポジションで吹くのとは、別の音場なんだ。それにかがんで低い位置になると、すべての音がベスト・サウンドで聴こえるんだ。うんと低い位置になると床からはねかえってくる音だって聴こえる。耳の位置を変えながら吹くっていうのは、いろんな風に聴こえるバンドの音と対決しているみたいなものだ。特にリズムがゆるやかに流れているような状態の時に、かがみ込んで囁くようにプレイするっていうのは素晴らしいよ。プレイしている自分にとっても驚きだよ。高い位置と低いところとでは、音が違うんだから。立っている時にはやれないことがかがんでいる時にはやれたり、逆にかがんでいる時にやれないことが立っている時にはやれる。こんな風にして吹けるようになったのは、ヴォリューム・ペダルとワウワウ・ペダルの両方が出来てからだよ。ヴォリューム・ペダルを注文して作らせたんだ。これだと、ソフトに吹いていて、途中で音量を倍増させることもできる。試してみたらとても良かったんで使い始めたわけだ。ま、あの格好はあまり良くないけど、格好が問題じゃなく要はサウンドだからね。"
→OK Custom Design VPLM
正直わたしも、以前はそれほどヴォリューム・コントロールに対して気にかけておりませんでしたが、自らの足元へ 'ループ・サンプラー' 導入に対するダイナミズムの演出でヴォリューム・ペダルほど大げさじゃないもので何かないかと探しておりました。そんなヴォリューム・ペダルの使用に当たって注意したいのは、最初にベストな音量の設定をした状態から可動させた後、瞬時に元の設定位置へ戻すのが大変なこと。このようなニッチな不満に応えようと現れたのが、そんなヴォリュームの状態を視認できる '便利グッズ' と呼ぶべきレベル・インジケーター。音量の増減に合わせてググッとLEDが上がったり下がったり・・その視認性の高さ以外に見た目としても華やかで楽しく、チューナーアウトもしくはエクスプレッション・アウトの端子を持つヴォリューム・ペダルに対応しております。このOK Custom Designのものは、接続する製品によって極性を合わせる為に裏面のトリマーを調整してレベル・マッチングを図ることが出来るのも便利(現行品は筐体上面にトリマー装備)。
→Neotenic Sound Purepad ①
→Neotenic Sound Purepad ②
さて、残念ながら動画はありませんが、わたしの足元にはお馴染みNeotenic SoundのPurepadがスタンバイ。これは2つに設定された 'プリセット・ヴォリューム' をスイッチ1つで切り替えるもので、ひとつは通常の状態(赤いLEDのSolo)、もうひとつが若干ヴォリュームの下がった状態(緑のLEDのBacking)となっており、Padで音量を抑えながら全体のバランスを崩すことなく音量を上下できる優れもの。この切り替えによる音質の変化はありますが、音量を下げても引っ込みながらシャープなエッジは失われずまとまりやすい定位となります。そんなメーカーの '取説' は以下の通り。
"ピュアパッドは珍しいタイプのマシンなので使用には少し慣れとコツが必要かもしれませんので、音作りまでの手順をご紹介します。アコースティックの場合は図のように楽器、プリアンプ、ピュアパッド、アンプの順に接続します。エレキギターなどの場合は歪みペダルなど、メインになっているエフェクターの次に繋ぐとよいでしょう。楽器単体でお一人で演奏される場合は、初めにピュアパッドをソロ(赤ランプ)にしておいて、いつものようにプリアンプやアンプを調整していただければ大丈夫です。ピュアパッドのスイッチを踏んで、緑色のランプになったら伴奏用の少し下がった音になります。複数の人とアンサンブルをする場合には、初めにピュアパッドをバッキング(緑のランプ)の方にして、他の人とのバランスがちょうどいいようにプリアンプやアンプで調整します。そしてソロの時になったらピュアパッドのスイッチを踏めば、今までより少し張りのある元気な音になってくれます。また、ピュアパッドを繋ぐと今までより少し音が小さくなると思いますが、プリアンプよりもアンプの方で音量を上げていただく方が豊かな音色になりやすいです。もしそれでアンプがポワーンとした感じとなったり、音がハッキリクッキリし過ぎると感じたら、アンプの音量を下げて、その分プリアンプのレベルを下げてみてください。ツマミを回すときに、弾きながら少しずつ調整するとよいでしょう。"
そんなPurepadは従来パッシヴの仕様として発売されておりましたが、現在は新たにバッファー内蔵のアクティヴ版Purepadがそのカタログを飾っております。従来のパッシヴ版ではプリアンプや '歪み系' の後ろに繋いでマスタープリセット的に使用することを想定していたようですが、アクティヴ版は各種スイッチャーのチャンネルや楽器の先頭に繋いでブースターの補助的アイテムとするなど '使い勝手' が向上しました。
→One Control Minimal Series Mosquito Blender Trail with BJF Buffer
→Dreadbox Cocktail ①
→Dreadbox Cocktail ②
→Dr. Lake KP-Adapter
単なる '1 Loop' のセレクターなんてよくあるじゃん・・と思いきや、ギリシャの工房Dreadboxが製作するCocktailはこのサイズでかなりの多目的な仕事をしてくれます。大きなツマミは接続するエフェクツのミックス具合をブレンドしてくれるもので、フルでそのままのセレクター、ミックス具合を調整することで原音とエフェクツ音をパラレルに掛ける 'ループ・ブレンダー' に早変わり。製品としてはOne ControlからMosquite Blenderというのがありましたが、こちらはさらにクリーンの音量を稼いでくれる 'Boost' ツマミが秀逸で、特に古い製品に顕著な 'ゲイン落ち' するペダルのレベルをグイッと補正するのに威力を発揮します。こんな 'クリーン・ブースト' でレベル補正してくれる '1 Loop' セレクターと言えば、せいぜいBoot-LegのBuff & Loopぐらいしか見つからないんじゃないでしょうか?。また、こういった '変わり種1ループ' のものとしては、いわゆるコンパクト・エフェクターのセッティングの中にラインレベルのアウトボードをミックスするやり方もあります。特にステレオ入出力を備えた機器に有効なのが新潟の楽器店あぽろんプロデュースのDr. Lake KP-Adapter。そもそもはKorgのDJ用エフェクターであるKaosspadをギターで用いる為に製作されたものですが、あらゆるラインレベルの機器に対してキチンとした 'インピーダンス・マッチング' が可能。同様の機能でモノラル使用前提では後述するUmbrella Companyの多目的ループ・ブレンダー、Fusion BlenderやBoardbrain Music Transmutronも基板内部のジャンパ差し替え、内部DIPスイッチ切り替えによりインピーダンス対応します。
→Umbrella Company Fusion Blender
→Dwarfcraft Devices Paraloop (discontinued)
そしてさらに凝った音作りへの挑戦、すでに 'タンスの肥やし' となり使わなくなったペダルをリサイクルすべく組み合わせるUmbrella Companyの多目的セレクター、Fusion Blenderも面白い。通常のA/Bセレクターのほか、AとBのループをフィルターによる帯域分割で '同時がけ' を可能とするなど、コンパクト・エフェクターの使い方にいろいろなアイデアを提供する素敵な一品。また、本機は基盤上の内部ジャンパを差し替えて 'Hi or Loインピーダンス' を切り替えることで、ライン・レベルのエフェクターをギターなどでそのまま使うことが出来ます。そんな本機の特徴であるフィルターの上下帯域分割による '同時がけ' をもっと簡易に出来るものとして、すでに工房を畳んでしまったDwarfcraft DevicesのParaloopも中古で見かけたら手に取って欲しい一品。
BoardbrainのTransmutronは、パラレルで個別、同時にミックス出来るほか 'Fission'、'Fusion'、Fallout' の3種モードにより、2つのLoopの機能を変更することが可能なコンパクト・エフェクターとエクスプレッションCV、'ユーロラック' モジュラーシンセのCVによる統合したスイッチング・システム。今後、ペダルと共にモジュラーシンセにおけるCV/Gateなどと同期する統合システムを見越した一台として、このBoardbrain Musicの挑戦はもっと注目されることになるでしょう。
●Fission
このモードでは、入力された信号の周波数帯を分割し、それぞれを2つのLoopにスプリットして再びミックスして出力出来ます。Umbrella Company Fusion BlenderやVocuのMagic Blend Roomなどと同種の機能ですね。またエクスプレッション・ペダル及びモジュラーCVでのコントロールにも対応。
●Fusion
このモードでは、2つのLoopのバランスを調整してブレンドすることが出来ます。これらミックスのバランスは筐体真ん中にあるSplitpointツマミ、またはエクスプレッション・ペダル及びモジュラーCVでのコントロールにも対応。これはDwarfcraft Devices Paraloopと同種の機能に当たりますね。
●Fallout
このモードでは、2つのLoopの前にワイドノッチ・フィルターを適用して、Splitpointツマミやエクスプレション・ペダル及びモジュラーCVでのコントロールにも対応。ペダル・コントロールすることでワウのような操作を付加することが出来ます。また本機には、これとは別にHicut、Locutのフィルターを搭載して音作りに適用することが出来ます。
ちなみに本機搭載のフィルターは12dB、24dB、48dB/Octのスロープ角度を選択出来、それぞれFission、Falloutモードのワイドノッチ・フィルターにも適用されます。もちろん、Ch.2のLoopでフェイズアウトが起こった際の位相反転にも対応出来るのは素晴らしい。そして2つのLoopからなる 'Send/Return' にはフォンと 'ユーロラック' モジュラーでお馴染み3.5mmミニプラグが同時対応し、さらにこの3.5mmのLoopには内部DIPスイッチにより楽器レベルとラインレベルで 'インピーダンス' を切り替えて使用することが出来ます。
まさに 'オシレータのないアナログシンセ' ともいうべき変態フィルターとして、ベルギーでひとりHerman Gillisさんが手がけるSherman Filterbank 2なども発想としては モジュラーシンセ' と同義なもの。 クラブ・ジャズ的なスリーピース・バンドPhatの活動でその存在を知られ、現在はソロとしてquartz-headやrabitooほか、この動画のユニット 'びびび' で活動するサックス奏者の藤原大輔さんはそんな 'Filterbank使い' の代表格。Sherman Filterbank 2とその下に置くラック型ディレイKorg DL8000RのHold機能を駆使し、どんな音をブチ込んでもまったく予測不能なサウンドに変調しながら、過激に発振するエレクトロニカ的スタイルを披露します(動画途中の 'Intermission' は長く第2部は58:33〜スタート)。そしてサックスによる刻々とパーカッシヴなフレイズでリアルタイム操作するミニマルダブの反復、そして 'スムースジャズ' の進化系?とばかりにリリシズム溢れるフレイズの反復で夜明け前を '離陸' するサックスのWarren Walkerさん。皆、どれもモジュラーシンセから触発された '変調' こそ作曲と即興を越境する可能性に賭しているようです。
→Vox Model V251 Guitar Organ ①
→Vox Model V251 Guitar Organ ②
ちなみにこのような器楽演奏の 'シンセサイズ' は古くから探求されており、例えばギター・シンセサイザーのような分野ではピッキングのトリガーで巨大なモジュラーシンセと同期、発音させることに技術者、一部奏者らがご執心しておりましたね。しかし、この手の機器の元祖に当たるVox Guitar Organの当時のデモンストレーション番組を見ても明らかなように、結局は今弾いているのがオルガンなのか?ギターなのか?という、何とも '色モノ' 的ブラインドフィールド・テストの域を出なかったことが露呈しちゃってる(苦笑)。こーいうのはサンプラー登場時に猫の鳴き声で鍵盤弾けます、みたいな頃まで伝統的にひきづっていて(笑)、ま、分かりやすいんですけどね。
→Drolo Fx Molecular Disruptor
→Pladask Elektrisk Fabrikat
→Red Panda Tensor
そんなモジュラーシンセとの組み合わせではCV/Gateからの同期によりフレイズのランダマイズ、いわゆる 'グリッチ/スタッター' の効果へのアプローチが楽しいのですが、最近はDSPを駆使してお手軽に 'グラニュラー・シンセシス' な効果を生成するペダルも用意されております。ベルギーの工房Drolo FxのMolecular Disruporやノルウェーの工房Pladask ElektriskのFabrikat、この手の機器としては今や老舗感すらあるWMDのTensorなどなど・・。とにかくセンス一発が問われてしまう '飛び道具' なので上手く付き合えるかどーかは貴方次第。
→Bastl Instruments Thyme - Robot Operated Digital Tape Machine ①
→Bastl Instruments Thyme - Robot Operated Digital Tape Machine ②
そしてわたしの環境では現在探求中の一台として2017年にチェコ共和国からやってきた謎の機器、Thyme。一応本機には 'Robot Operated Digital Tape Machine' と名付けられておりますが、その多種多様な機能はいわゆるデジタル・ディレイの変異系として片付けられるものではありません。わたしも購入してチョロチョロ思い出したように使ってはしばし放置・・だって日本語取説が50ページ近くもあるのだ(汗)。ElektronやBastlの 'デジタル・ガジェット' でお馴染みCuckooの動画解説だって36分もあるんですヨ、まったく(汗)。とりあえず、本機筐体の真ん中辺りに並ぶDelayセクション3つのツマミCoarse、Fine、Spacingをテープの 'バリピッチ' の如く操作し、それをTape SpeedとFeedback、Filterで変調させながらフレイズが破壊されていくというのが基本なんですが・・なかなかの難物なり。基本はステレオ入出力ながらモノラルもOK、またラインレベルから楽器レベルに至るまで幅広い入力インピーダンスに対応しております。
そしてもうひとつのRobotセクションではFM変調の如く金属質なトーンへと変調し、それを真下にズラッと並ぶ6つの波形とエンヴェロープ、外部CVやMIDIからの操作と同期・・もちろんこれらのサウンドを8つのプリセットとして保存と、ここでは説明しきれないほどの機能満載。とにかくやることがいっぱいあって(苦笑)、各ボタンやツマミに複数パラメータが割り当てられることからその '同時押し'、'長押し' といったマルチに付きものの大嫌いな操作満載で大変なのです・・。とりあえず、足元にズラッと機材を並べてあれこれ繋ぎ変えては足りない機能があればネット漁ってポチッ、翌日には真新しいガジェットがその狭い部屋のスペースを占拠するという日常に終止符を打つべく?現在、わたしはほぼこの一台と格闘してそこから発奮する効果に驚きたいのですヨ。まさにユーザーがどう向き合い、発見してどう使いこなしていくのかの道程でもありまする。
→Toadworks Enveloope (discontinued)
さて、そんな 'シンセサイズ' によるエンヴェロープの機能を 'ループ・セレクター' に特化したペダルとして先鞭を付けたのは、今ではすっかりその名前を聞くことも無くなった工房、ToadworksのEnveloope。コレ、いわゆる単体機というより1ループのセレクターにエンヴェロープの機能を内蔵して、そのインサート内のペダルを攻撃的に遊んでみようというもの。発想としてはDeath by AudioのTotal Sonic Annihilationや2ループをミックスするUmbrella Company Fusion Blenderなどと近い製品ですね。 動画では同社のトレモロPipelineをループにインサートしてのエンヴェロープ操作、なんですが・・地味だなあ。本機はSensitivityとReleaseの2パラメータを軸にして、実は5通りほどの操作が楽しめるとのことでどれどれ・・取説を見てみよう。2つのトグルスイッチがそれぞれのモードに対応しており、通常のトゥルーバイパス・モードと 'Dyn' バイパス・モードがあり、'Dyn' モードにすると隣の 'Direction' スイッチの 'Normal' と 'Rev' の2モードに対応します。それぞれ 'Dynamic Forward' と 'Dynamic Backward' からなり、'Forward' では入力信号を複数に分割してエンヴェロープ操作、そして一方の 'Backward' はそれが逆となり(だから 'Rev')、主に基本の信号はループからのものとのことですが段々と書いていてワケわからん状態になっとります(汗)。ま、'ディスコン' になったのも納得というか、これが 'お助け' になる人がどのくらいいるのか・・謎アイテム(汗)。
→Earthquaker Devices Swiss Things
そしてエフェクター本体ではありませんが、それらを複数組み合わせることで効果的な '便利アイテム' としてお馴染みライン・セレクター。あのEarthquaker Devicesからも多目的なライン・セレクター、Swiss Thingsが登場です。本機は '2 Loop'を基本にしたトゥルーバイパス仕様でA/B-Y出力、バッファー搭載のチューナー出力、最大20dBまでのクリーン・ブーストとヘッドルームの高いバッファー出力、外部エクスプレッション・ペダルによるヴォリューム・コントロール、同社開発のフレキシスイッチは電子リレー式のトゥルーバイパスを元に踏み方の違いで通常のラッチスイッチ、アンラッチスイッチへの切り替えが可能。
→Old Blood Noise Endeavors Maw ②
→Radial Engineering Voco-Loco
→Eventide Mixinglink Micpre w/ Fx Loop
→Zorg Effects Blow !
そんなPigtronixとOld Blood Noise EndeavorsからそれぞれXLRマイク入力&DIに 'マルチ・エフェクツ' を搭載した管楽器奏者垂涎の逸品、KeymasterとMawが登場。Keymasterの方は残念ながら 'ディスコン' となりましたが、このMawの構成はChannel Aにオクターバーとモジュレーション、空間系、Channel Bにモジュレーションと空間系をそれぞれ10種配置、このA、B間にその他コンパクト・エフェクター(例えばワウペダルなど)を組み合わせるべく 'センド・リターン' を搭載して、さらにToneツマミからSaturationまで個別に用意するなど至れり尽くせりな作りが嬉しい。ちなみに両機共にXLR入力はファンタム電源には対応しておりません(ダイナミックマイク使用に適しています)。しかし、あれこれいろんな機器の流用による 'トライ&エラー' で散財していた頃を知っている自分からしたら良い時代になったもんだ。もちろん、この手の機器でファンタム電源を備えた 'インサート付き' マイク・プリアンプとしては管楽器奏者の定番、Radial Engineering Voco-LocoやEventide Mixinglink、Zorg EffectsのBlow !が控えておりまする。
→Horn-FX
ここからより大仰なものとしてスイッチング・システムがあり、そのまま直列で繋いでいたものをトラブル含めて個別の 'ループ' に分けることで2つ、3つくらいのペダルをA/Bそれぞれのループで切り替えるA/Bライン・セレクターや、'A or B' のみならず 'A+B' の流れで並列にミックス出来るもの、さらにMIDIと統合してディレイやピッチ・シフターなどと連動した大掛かりなものに至るまで用意しております。個人的にはエレクトリック・ギターのようなソロとバッキングの使い分けしないので管楽器でここまで緻密にプログラムするものは必要はないけど・・色々試してみるとペダルへの理解がグッと深まること間違いなし。ちなみにこういった管楽器の 'アンプリファイ' を積極的に発信するAaron Janikさん主宰の 'Horn-FX' ではあらゆるペダルのレビュー、管楽器とPAに関するフォーラムなどで賑わっておりますが、その最初のところで悩む 'セッティング' の基礎をまとめた 'HornFX: A Getting Started Guide' をDouglas Levin氏との共著で執筆しております。とりあえず管楽器の '電化' は邪道であるとか、これまでの固定観念を捨てて楽しみましょう。
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