目の前にあるもので十分だと分かっているのに、ついつい暇な秋の夜長になるといろいろなものを試したくなってくる今日この頃です・・。今まで個別の項目で取り上げてきた機種はもちろん、ここ最近の気になる新製品なども集めて、ここで '総集編' というカタチでまとめてみます。さあ、陽の沈みと共にミニマル・ダブに乗ってスタート!
今のエフェクターボードはもう満載。プリアンプとDI、ミキサーとプリセット・ヴォリュームといった ‘地味に仕事’ 系アウトボードを搭載した上で、そこにダイナミクス系エフェクター、オクターバー、ワウ、ループ・サンプラー、ディレイが並びます。パワーサプライにDC9Vの供給端子が1つ余っており、ぶっ飛んだ ‘飛び道具’ 系エフェクターを置きたい願望などあったりしますが、どうもこの手のものは飽きるのも早いので躊躇しちゃうんですよね。これでも過去にはいくつかの‘飛び道具’ を試しており、Digitech Whammyやリング・モジュレーター、’グリッチ’ 系エフェクターなどが足元を駆け抜けました。リアルタイム・ピッチベンドのWhammyは近藤等則さんの ‘トレードマーク’ 的エフェクターでもあり、これがなかなかオリジナリティを発揮するのは難しい。リング・モジュレーターも似たような傾向で、これは単にエグくかけちゃうと何やっても一緒というか、あまりプレイヤビリティを発揮する余地がありません。むしろループ・ブレンダーのようなものを活用し、原音に対してスパイス的に混ぜるだけでも十分効果があります。また ‘グリッチ/スタッター’ 系エフェクターは、何が飛び出てくるか分からない ‘一期一会’ 的面白さはあるものの、トレモロ的な ‘ブツ切れ’ 感がアンプでは耳障りになってしまうのが難点。う〜ん、こうやって書いてみるともう、あまり楽しめるエフェクターの類いがないなあ。個人的にはVCFやVCAに作用するエンヴェロープ・モディファイアやゲート、フィルターなどで、地味に質感をコントロールできるヤツが 'MYブーム' なんですケドね。と言ってモジュラーシンセに手を出し始めるとヤバイですが・・。
→Z.Vex Effects
→Dave Smith Instruments Mopho
→Moog Moogerfooger
それでもザッカリー・ヴェックスが手がける、Z.Vexの '変態三兄弟' ともいうべき16ステップ・シーケンス付き 'Super Seekers' シリーズは夜更かしで遊んでみたいですねえ。シーケンス・パターンはもちろんグリッチ風効果、そしてMIDIも備えているのでドラムマシンやサンプラーなどと一緒に盛り上がれるでしょう。上の動画のバリトン・サックスの方は、5ポリのアナログシンセの名機、Prophet 5の設計で有名なDave Smith Instruments Mophoのランダム・アルペジエイターで同様の効果を行っておりますね。この方はライン・セレクターやループ・ブレンダーを上手に活用して、効果的にサックスとエフェクターのバランスを取っているのが見事です。
→Z.Vex Effects
→Dave Smith Instruments Mopho
→Moog Moogerfooger
それでもザッカリー・ヴェックスが手がける、Z.Vexの '変態三兄弟' ともいうべき16ステップ・シーケンス付き 'Super Seekers' シリーズは夜更かしで遊んでみたいですねえ。シーケンス・パターンはもちろんグリッチ風効果、そしてMIDIも備えているのでドラムマシンやサンプラーなどと一緒に盛り上がれるでしょう。上の動画のバリトン・サックスの方は、5ポリのアナログシンセの名機、Prophet 5の設計で有名なDave Smith Instruments Mophoのランダム・アルペジエイターで同様の効果を行っておりますね。この方はライン・セレクターやループ・ブレンダーを上手に活用して、効果的にサックスとエフェクターのバランスを取っているのが見事です。
→Keeley Blue Box Stabilizer Mod.
そうそう ‘歪み系’ があった。現在、わたしはGibson / Maestro Sound System for Woodwindsを愛用しておりますが、個人的に管楽器にはローゲイン系の歪みが合うと思うので、MXR M103 Blue Boxはユニークなオクターヴ・ファズとして推奨できますヨ。Snarky Puppyのトランペット奏者、Mike ‘Maz’ Maherによるデモ動画もありますが、一聴しただけではまるでエレクトリック・ギターを弾いているように聴こえます。すでに何度もご紹介しているMaherさんの動画なんですが、簡潔に 'アンプリファイ' なラッパの魅力を伝えていて好きだなあ、コレ。ただし欠点も述べれば、いくらローゲイン系の歪みが合うとはいえ、本機のOutputゲインの低さは管楽器でもちょっと物足りない。デモ動画の場合、CrybabyワウペダルとFenderのギターアンプを併用することで上手くセッティングしている感じで、わたしの場合、Root 20という工房でOutputにブースト機能を足すモディファイを施してもらいました。と思ったらリンク先に、モディファイで有名なKeeleyが同様の手を入れたBlue Boxの中古を発見、希少!
→Recovery Effects Bad Comrade
→Radial Engineering EXTC SA
なになに、Blue Box程度じゃ生温い・・もっと激しい歪みをくれ!ってことなら、こんな 'グリッチ/スタッター' 系とファズ、リング・モジュレーターにディレイまで入れてしまった、ラーメンで言うところの '全部入り' なヤツはいかがでしょう。エクスプレッション・ペダル含めて、足だけの操作でここまで攻撃的にぶっ飛んでいるのは凄すぎ。しかし、歪み系って単に管楽器のマイクでかけてしまうと音は潰れちゃって何吹いているか分からないわ、余計なノイズが増えてハウリングを誘発するわで、はっきり言って '鬼門' です。原音とエフェクト音をミックスするループ・ブレンダーを使うか、マウスピース・ピックアップとマイクをミックスして用いるなど、何かとセッティングに一工夫が必要なのです。このような '歪み系' は、後ろにグライコ(例えばBoss GE-7など)を繋いで音抜けやブーミーになった帯域を補正すれば、ハウリング防止はもちろん積極的なサウンド・メイキングも可能など、実は探求してみると奥の深いジャンルでもあります。また、MaherさんのワウとBlue Boxの動画に現れておりますが、ダイナミックマイクのShure SM58で収音しているところにも留意して欲しいですね。もしくは、マイクをそのままライン・ミキサーへ接続した後、ミキサーのバスアウトから出力して、'リアンプのエフェクター版' ともいうべきアッテネータRadial Engineering EXTC SAを介して '歪み系' を使うとバランスが取れるかと思います(最も劣化の少ない繋ぎ方と言えるかも)。
→Ezhi & Aka Fernweh ①
→Ezhi & Aka Fernweh ②
→Ezhi & Aka Moomindrone+
→Ezhi & Aka The Flutter
→Ezhi & Aka Mr. Glitchy
さてさて、Masf Pedalsの製品以降、すっかり市場で '市民権' を得たのが 'グリッチ/スタッター' 系エフェクター。大抵はディレイとピッチ・シフターの回路をベースに製作しているものがほとんどなのですが、このEzhi & Akaというロシア発の新興メーカーのもぶっ飛んだもの!赤外線操作のThe Flutterやモメンタリースイッチ装備のMr. Glitchyも面白そうなのですが、個人的に気に入ったのが、まるでモジュラーシンセの '化け物' 的な超ローファイ・サンプラー&ディレイ& 'グリッチ' のFernwehと 'グリッチ' &ピッチ・モジュレーションが一緒になったMoomindrone+。説明するには一筋縄ではいかないので、動画とリンク先の解説で想像を膨らませて下さいませ。
→Hologram Dream Sequence
→Red Panda Particle
'グリッチ/スタッター' 系エフェクターでも激しさより柔らかい感じで、牧歌的なエレクトロニカっぽいものとして、日本未発売のその名もHologram Dream Sequence。おお、なんとなくこれからの寒々しい季節にぴったりな感じじゃないですか?寒いのは大嫌いだけど、こういう '心象風景' の意識をくすぐる '飛び道具' は好きですね。デジタルながらローファイっぽい質感も持ち、全体の印象はちょっとRed Panda Particleと似ているかな。
→Electro-Harmonix Micro Synthesizer
→Dreadbox Square Tides - Square Wave Micro Synth
→Dreadbox Kappa - 8 Step Sequencer + LFO
→Ludwig Phase Ⅱ Synthesizer
→Kep FX Phase Ⅱ.2
→Moog Moogerfooger
では、ここでちょっと名前の出てきたフィルター系はどうだろうか。エンヴェロープ・フィルターもワウのヴァリエーションとして繋いでおけば面白いのだけど、何かコレ!っていう惹かれるものがない。ほとんどがMu-Tron的なヤツばかりでちょっと飽きたというか、もっとシンセ的にヘンなヤツを試してみたいですね。この辺も物色するとマイナーな怪しいヤツが出てきて無駄に散財しそうで怖いのですが、やはり注意すべきは極端に音痩せしちゃうのとラッパとの ‘タッチセンス’ の相性でしょうか。そういう意味では以前所有したElectro-Harmonix Micro Synthesizerを再び試奏してみたい。しかし、わざわざ同じものを買い直すのもシャクなので、Dreadboxのエグそうなヤツが面白そう!別売りの8ステップ・シーケンサーKappaから電圧制御(VC)することで、モジュラーシンセ的アプローチも可能です。また、1970年代にドラム・メーカーのLudwigから発売されたビザールな擬似ギターシンセ、Phase Ⅱ SynthesizerをデッドコピーしたKep FX Phase Ⅱ.2も日本未発売ながらイイ感じ。この後に出てくる 'ヒューマン・ワウ' 的ニュアンスのぶっ飛んだヤツで、オリジナルは、Moogシンセサイザーの大家として有名な故・富田勲氏も 'ラデシン' のアダ名で作曲によく利用されていたそうです。富田氏によれば "あれは主に、スタジオに持ってって、楽器と調整卓の間に挟んで奇妙な音を出してました。まあ、エフェクターのはしりですね。チャカポコもできるし、ワウもできるし" とのこと。いわゆるMoogシンセサイザーに喋らせたかったということで、ノコギリ波とフィルター、アナログ・シーケンサーにより生み出した 'パピプペ親父' の音作りから晩年の '初音ミク' を用いた作品へ至る出発点として、この 'ヒューマン・ワウ' 的なエフェクターがあることを考えると非常に興味深いですね。とりあえず、いま手っ取り早く擬似シンセ風にやるのなら、Moog博士のMoogerfoogerシリーズを足元にズラッと並べれば 'それっぽく' なります。ザJBズ、Pファンクのホーニー・ホーンズを渡り歩いてきた重鎮、メイシオ・パーカーも吹きまくり(最後のドヤ顔)!
→Electro-Harmonix Talking Pedal
→Electro-Harmonix Stereo Talking Machine
フィルターといえば原初的なヤツであるワウですけど、あまり各社がやらなかった特殊な一品として 'ヒューマン・ワウ' というのがあります。そもそもワウは人間が喋るような効果として生まれた経緯があり(赤ちゃんが泣き叫ぶから 'Crybaby')、またその昔、楽器からの出力を小型スピーカーとして '咥えて'、口の開閉により骨振動で 'マウスワウ' させるトーキング・モジュレーターというのがありました。さすがにラッパでは口はマウスピースで塞がっているので(笑)、それでも同様の効果が欲しい人に試して頂きたいのがこの 'ヒューマン・ワウ'。もちろん、このような製品が出ているワケではなく、Boss AW-3 Dynamic Wahというエンヴェロープ・フィルターに 'Humanizer'という機能がありました。こちらは残念ながらディスコンとなってしまいましたが、'変態エフェクター' の百貨店であるエレハモではこの効果に特化したStereo Talking Machineというのがあります。しかし、もう少し安価で面白いヤツとして同社のTalking Pedalというのもあるんですよね。まるでシーソーのようなカタチは、ペダル本体を傾けることでセンサーが作動してOn/Offはもちろんワウとしての効果が現れます。イマイチ安定性に欠け(安定させる為の専用の '底板' も用意されております)、またエフェクターボードにも固定しにくいことで人気がない為か、安価に入手することができるのでちょっと試してみたいですねえ。
→Electro-Harmonix Pitch Fork
→Electro-Harmonix HOG 2
→Digitech Whammy Ricochet
→vimeo.com/160406148
アナログ・オクターバー大好きな私ではありますが、このエレハモのPitch Forkの動画を見ると試したくなりますねえ。Whammyほど '飛び道具' 感でもなく、エレハモのHOG 2ほど大仰な 'ギターシンセ' 感でもなく・・絶妙です。ピッチ・シフターって、デジタルならではのレイテンシーの処理からくる '発音の遅れ' があって今まで好きじゃなかったんだけど、最近のは技術の進歩でどれも遜色ないと思います。そしてリンク先にあるPiezo Barrelピックアップを用いての、Ryan ZoidisさんによるKorgのギター・シンセサイザーX-911のデモ動画。アナログシンセならではのオクターヴUPの古臭い感じがたまりません。
→Noisy Mic - Gizmo Music Deluxe Edition
→JMT Synth HP
また、ちょっと変わった 'ノイズ' 系ではこんなのはどうだろうか。個人で製作していると思しきJMT SynthのNoisy Mic (Gizmo Music Deluxe Edition)なるマイクとフィルターのセットになっているもの。このマイクに向けてトランペット吹きながらフィルターのツマミひねってグシャグシャさせる・・もちろん、管楽器用マイクから入力してみてもOKです。昔、Rolandの古いモジュラーシンセであるSystem 100の外部入力から突っ込んで、VCFとVCA、LFOでいろいろと変調させて遊んでみたことを思い出しました。しかし、ここまで取り上げたのはフィルターと歪みとオクターバーの一緒くたになった 'アナログシンセ' 風なものばかり。やっぱし、こういうのが好きなんだな・・としみじみ。
→Strymon Deco
→Korg Nuvibe
後は 'モジュレーション' 系・・昔は 'Uni-Vibe' 系をいろいろ探求するくらい好きだったんですケドね。まるでトランペットを水中で吹いているような気持ち良さがあったのですが、何でかすっかり興味は失せてしまいました。それと、わたしが愛用するディレイのStrymon Brigadierにはグニャグニャと音痴になるモジュレーションが搭載されているのでそれで事足りるというか(いや、使いませんケド)。しかし、そんな最近の機種の中でStrymon Decoの 'テープ・フランジング' 効果は興味ありますねえ。単体のフェイザーやフランジャー、コーラスとは違う 'テープ' ならではの飽和感がよく再現されているというか、この歪むサチュレーションの効いた変調はクセになるかも。
→Eventide Space
→Eventide Timefactor
→OTO Machines BIM
→Benidub Digital Echo
→Knas The Ekdahl Moisturizer
ディレイやリヴァーブなどの空間系はどうだろうか?リヴァーブはアンプに内蔵のスプリング・リヴァーブを浅めにかけているだけですが、デジタルでアルゴリズムの複雑なヤツ、例えばコンドーさん愛用のEventide Spaceなんかにするとかなり今っぽい ‘空間生成’ が可能です。リヴァーブって奥が深いというか、実際の空間における響きと人工的な 'アンビエンス' の生成の間でどうバランスを取るかだと思うんですよね。あと価格に比例するというか、やっぱり安いのはそれ相応の内容で、良い(情報量の多い)リヴァーブは高いですヨ(苦笑)。ディレイははっきり言って複雑なテンポを複数プログラムして、プリセットを呼び出して使うようなヤツはラッパでは勿体ない。しかし、この手の機種には大抵MIDIが付いているので、例えばシーケンサー内蔵のドラムマシンやループ・サンプラーなどとテンポ同期させて演奏する、みたいな場合だと確かに必須になると思います。ここ最近のギタリストの足元には、Boss DD-500 Digital DelayやFree The Tone FT-1Y Flight Time、Strymon Timelineなどがプログラマブル・スイッチャーと組み合わされています。個人的に気になるのは、初期デジタル・ディレイの荒い12bitの質感を再現したOTO Machines BIM。このスタイリッシュなデザインも格好良いですが、(Normal,Dual Head,Disto,Lo-Fi)の4つのキャラクター、フィードバックフィルター、4つの波形を搭載したモジュレーション用のLFOを用意、MIDIにも対応します。Gainの変更が可能なので過大入力させてサチュレーションさせるなど、直感的に操作することが可能です。そして、スペインでダブに特化した機材を製作しているBenidubから、スプリング・リヴァーブのSpring Ampに続いて登場した 'ダブ専用' デジタル・ディレイ。数値でテンポ入力して呼び出すヤツより、こういう耳で聴いてツマミを合わせていく 'アナログな' ヤツは好きですねえ。もちろん、単に古い仕様を真似ているワケじゃなく、入力するリズムに合わせるタップテンポ的なBeat Quantizeや、ショート・ディレイの状態をサンプリングしてループさせるLoopモードなど、現代的なスタイルにも対応します。管楽器で使うならループ・サンプラーでフレイズ・サンプリングしたものを本機のフィルターやタップ・ディレイ、フィードバックなどでいろいろダブ操作するだけでも十分面白いパフォーマンスが可能かと。さて、いわゆる '宅録派' が好む卓上エフェクターとして、一昔前はベルギー産のSherman Filterbankや英国のLovetone Meatballなどが多くの 'ガジェット類' と共に置かれておりましたが、近年よく見かけるのがこの日本未発売のエフェクター、Knas The Ekdahl Moisturizer。中身はVCFとLFOで変調させたものを本体上面のスプリング・リヴァーブに送ってドシャ〜ン、バシャ〜ンと '飛ばして' やるという、素晴らしく乱暴な一台。しかしホントよく見かけるなあ、コレ。
→Noveller HP
→Boomerang Musical Products Ⅲ Phrase Sampler E-156
こちらはNovellerというひとりユニット?な方のエフェクターボード、なんですが、ええ、単にキレイな美脚でエフェクター踏んでいるな、という動画に釣られましたヨ。ていうかこうやって、あれこれエフェクター取っ替え引っ替えしながら夜な夜なエフェクターボード組むのが楽しいんですよね。しかし、こういうセクシーなギタリストもっと増えないかな〜、などと思って演奏を聴いてみたら、おお、ジミー・ペイジも真っ青なボーイング奏法も駆使し、ループ・サンプラーで歪んだアンビエンスを積み重ねていくシューゲイザーっぽいことやってるんですね。この人かなりの 'Pedal Geek' なようでいろんなヤツを取っ替え引っ替えしているようですが、サウンドの 'キモ' は珍しいループ・サンプラーのBoomerang Ⅲ Phrase Sampler E-156ですね。日本では京都のきんこう楽器が代理店で扱っており、以前から試してみたいと思っているんですけど・・常に入荷数が少ない。
→Elektron Analog Heat HFX-1
→Elektron Octatrack DPS-1
Elektronがドラムマシンやシンセサイザー、サンプラーと共に使って欲しいと用意した新製品、マルチ・エフェクターのAnalog Heat HFX-1は気になる存在です。強烈なフィルターとディストーションでもって '質感' を変えるそれは 'Audio Enhancer / Destroyer' と名付けられて、いわゆる二次、三次倍音の生成と破壊的な歪みで潰してしまいます。バッサリとカットするフィルターの切れ味はもちろん、ブーストしたときのふくらみ具合、そして滲むような歪み方とシンセのキックに変調してくれる発振は、管楽器ならライン・ミキサーのインサートで使ってみたいですね。そして、'ど変態' な 'Dynamic Paformance Sampler' として孤高の存在のElektron Octatrack DPS-1。ループ・サンプラー機能である 'Pickup Machine' を用いて、BehringerのMIDIフットコントローラーに繋いでのリアルタイム・サンプリングによるパフォーマンス。多機能ゆえに難解な操作で挫折者続出のOctatrackですが、この多様なアプローチはちょっと面白そうなアイデアが浮かんできちゃいます。
実際、夜中にこんなことやっていたら苦情が殺到すると思うケド、ま、あれこれ考えている時間が実は楽しかったりするんですよね。と、なんだかんだ '耽って' いる内に外はうっすらと白み始めてきた・・そんな空気を代弁する、再びこのクールにミニマル・ダブな感じ。ミックスのバランスも良いですね。古いRolandのテープ・エコーRE-201と最新の 'デジタル・ガジェット' 群が交差して、次々と現れるサウンドスケープで静かに朝を迎えたいと思います・・。
実際、夜中にこんなことやっていたら苦情が殺到すると思うケド、ま、あれこれ考えている時間が実は楽しかったりするんですよね。と、なんだかんだ '耽って' いる内に外はうっすらと白み始めてきた・・そんな空気を代弁する、再びこのクールにミニマル・ダブな感じ。ミックスのバランスも良いですね。古いRolandのテープ・エコーRE-201と最新の 'デジタル・ガジェット' 群が交差して、次々と現れるサウンドスケープで静かに朝を迎えたいと思います・・。