2015年10月1日木曜日

続・オクターバーで '温故知新'

Korg Octaver OCT-1を手放して、何か代わりのものを物色し始めています。コレ、個人的に結構お気に入りだったのですが、どうも微妙に電源回りからのノイズを拾っているんですよね。スイッチを踏むと薄〜っくですが ‘ブ〜ン’ という感じで、すでに設計が1980年代初めだからいろいろ気になるところは出てきます。代替ということでは、ちょうどタイムリーにMusitronicsの名機Mu-tron Octave Dividerの復刻版が二社から発売。ひとつは、オリジナルの設計者マイク・ビーゲル氏が自らの会社Beigel Sound Lab.のMu-FXからアナログ回路による ‘アップグレード’ 版。原音、アッパー・オクターヴそれぞれ個別に調整できるツマミが加わってさらに細かな音作りが可能、早いフレイズにも追従性が良いですね!

 

もうひとつはチェコ共和国の新興メーカーSalvation ModsVivider。コレもほぼオリジナル機通りの機能ながら、筐体はMXRサイズでコンパクトな作りです。どちらも日本の市場価格は同等なだけに、当然Mu-FXの方を候補に入れていたのですが、こちらはAC12V駆動なのが不便。Vividerの方はDC9Vの駆動でパワーサプライから供給でき、またYoutubeでのオリジナル機との比較試奏を見る限りかなりよく出来ています。唯一気になるのはデジタルで設計されているのですが、アナログ信奉者’ のわたしも今はデジタルもそれほど悪くないのでは、という心境に少々傾いております(それでもやはり、レイテンシーというデジタルによるピッチ検出の遅れは悩みどころなんですが)。他には、価格面とコンパクトさでElectro-Harmonix Nano POGや、多様な効果の出せるピッチ・シフターPitch Forkも気になります。いや、単にオクターヴかけるだけなら、香港製の超小型オクターバーHotone Octaなんかで問題ないかもしれません。この辺、ズラッと足元に並べて試奏してみたいものです。本当はギター・シンセサイザー系なども試してみたいのですが、もうエフェクターボードに乗せるスペースがありません。以前短期間だけ使っていたElectro-Harmonix のMicro Synthesizerとか、再度使ってみたらその印象も変わるでしょうね。別段気に入らなかったわけではないんだけど、とにかく所有しては、また別のエフェクターが欲しくなって手放しを繰り返していた頃だったので、正直あまり印象に残っていません。だからもう一度使ってみたいですねえ。





どうでしょう?オリジナル機と比べても遜色ないと思いませんか?いくぶんVividerの方が軽いかな、という気がしないでもないんですけど、これはAC100VとDC9Vの駆動の違いからきているのかもしれません。まあ、些細な差異です。というより、もうちょいクリーンな感じで試奏してくれないと元々の音色の違いがハッキリしないかも・・アンプがちょい歪み過ぎ。





本来、目的としては違う効果の製品だと分かってはいるんですが、う〜ん、やっぱり本物にはなんとも言えない風格がありますねえ。このガツッとしたかかり方の '肉食感' というか、正直、アナログのオクターバーを味わってしまったらピッチ・シフターによる 'オクターヴ下' とか物足りなくなってしまいますヨ。


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